05)ビギナーさんへ


コールサイン取りたての方は430、144のFM又は7M辺りのSSB、要は電話でデビューするのでしょうかね。私は144MHzのFMでした。初めはCQ出すのはもちろん、CQ出してる局を呼ぶのも緊張しますよね。初めは用語も良く分からないし、、、でも心配しないで下さいね。OM方(先輩ハム)はコールサインで大体、推測出来る物なのです。JK1なら最近デビューもあるな。とか。
初めはヘタで当たり前、中にはビギナーに配慮の無い人もいらっしゃいますが気にしなくて大丈夫です。大多数の皆さんは良い人ばかりですから安心して下さい。
最初は自分のコールサインと名前が言える様に覚えて下さい。それだけで大丈夫です。あとはそのうち自然と覚えます。
CQ出してる局に対して呼びかける時は私の場合なら
ジュリエット(J)
キロ(K)
ワン(1)
チャーリー(C)
ユニフォーム(U)
ケベック(Q)
JK1CUQです。とれますか?
などと呼びかけます。
相手からはJK1CUQ、こちらは○○○○○。
QRAは山田。QTHは東京都新宿区。シグナルレポートは59です。どうぞ。
などと返して来ます。(実際には1回目で名前と住所とレポートが揃って来る事は珍しいかも知れません。何回か会話をキャッチボールしてる間に上記の情報を互いにやりとりします。QRAとは名前(注(後記))の事です。QRAなどと言わずに、名前は○○です。と言っても大丈夫です。名前は東京のと、クラブのく、でとくです。名前はとく。よろしくお願いします。などと言います。
QTHは波を出してる場所です。移動運用中なら今現在居る場所を答えます。よくJK1CUQ/1(ポータブル ワン)などと言っているのを聞く事があるかと思います。あのポータブル○と言うのが移動局です。JK1CUQモービル○も同じ意味です。実はこのポータブル何々(何々はエリア番号、関東なら1)と言うのも過去からの慣例であり規則的には常置場所からでも移動先からでもコールサインのみで問題有りません。ですが慣例として移動先からの発信の際にはコールサインの後ろにポータブル何々を付けるのが一般的に成っています。これは相当メジャーな慣例なので皆さんも慣例に沿ったら良いと思います。よくOMさんが言われるのが、開局申請を移動局で登録しているなら常置場所からでもポータブルを付けるべきだ。みたいなご指導を頂戴する事がありますが、ルール的にはポータブルは言わなくても違反では無い(言えとも言うなとも規則には記載が無い)ですので移動局として申請した局が常置場所で運用している際にはポータブルを付けない方が感覚としてはしっくり来ますしルール上も問題無いのですから移動運用イコール、ポータブルで良いのではないかと思います。(個人意見)


 済みません。ポータブルの話しをついくどくどと書いてしまいました。ビギナーが最初に覚えておくと良いだろう用語を列記してみます。
  • QRA       日本国内では名前を指すことが多いのですが本当はコールサインの事です。国際的にはコールサインを答えます。
  • QTH        住所(運用地)  常置場所の事をホームQTHと言う事もあるようです。JCCナンバーで答えても大丈夫です。
  • QRZ       どなたか私を呼びましたか?
  • QSO       通信すること(会話すること)
  • シグナルレポート  59とか58とか言っているあれです。了解度や信号強度を数値で表現します。よく55です。ごめんなさい。とか何でもかんでも全て59の人が居ますが、謝る必要は無いですし、何でも59も困ります。是非感じた通りにレポートして下さい。
  • QSLカード   ビューロー経由で、とかJARL経由で交換などと言っているのはQSLカードを交換しましょうと言う意味。もちろんノーQSLでも問題ありません。
  • OM         オールドメン 要は先輩
  • 73          セブンティスリー さようならの意味です。セブンツースリーやセブンスリーは間違いです。
  • 88          エイティエイト 女性に対してのさようなら(73でも問題無い)
  • ファイナル  「次回辺りファイナルでお願いします」「ファイナルお送りします」要は終わりにしますと言う表現。
  • YL         ヤングレディ(女性の事)。ちなみにXYL(元お嬢さん)で妻という意味。
  • セカンド  子供(息子、娘)のこと。
  • ラグチュー  長くのんびりと通信(会話)を楽しむこと。
  • ワッチ  通信を聴く事。アマチュア無線はワッチが基本です。聞いて覚える!!
  • アイボール  目の事。要は実際に会う事です。
  • シャック  本来の意味はあばら小屋の意味なのですが、無線小屋、無線機のある部屋の事をシャックと表現します。
  • RIG リグ  無線機の事です。
  • オールコピー  言われた事全て分かりましたの表現。
  • メイン/サブチャンネル  アマチュア無線においてはチャンネルという物は無いのですが、慣例的に144や430MHz帯のFMなどでは.02MHzごとの偶数で使う習慣が根付いている為、144M H z帯のメインは145M Hzですがそこからワンナップ(02アップ)と言われれば145.020M Hzと言う意味になります。サブチャンネル探して来て。みたいな言い方をされる方もいらっしゃいます。02,04,06,08の様に偶数で上がる、又は下がる為、これをチャンネルと表現している訳です。(実際にチャンネルがある訳ではありません)この言い方を真似する必要もありません。(もちろん真似しても良い)
  • CW    モールスの事です。ツートツート  ツーツートツー という特徴的な音を聴いた事があるのではないでしょうか?ツートツートはC ツーツートツーはQです。そうです!CQを出しているのです。因みにトトトトトトトト(トが8個)何ていうのもあります。これは訂正の意味。間違えました〜。と言っているのです。トトツーツートトは?の意味です。?を打てば相手局は同じ文を再度打ってくれます。意味が分かると途端に面白いですよね。モールスは短点(トン)と長点(ツー)しかありませんが、相手の気持ちや思いやりが音に乗って伝わって来ます。聞き取りに苦労しているとゆっくり打ってくれたり、VA(通信終了)トトトツートツーの最後を別れを惜しむ様にツーーーーっとやたら伸ばしたり(笑) 電話(430MHzの FM等)でもQSOの最後に73を言った後、PTTをカチカチってやってる人が居ますよね?あれも別れを惜しんでる〜って意味なんです。CWではE  E(トット)と打ちます。楽しいでしょ?アマチュア無線は楽しいんです。
  • FB  良い事。逆に悪い事をBFと言う人もいますが、これは日本でしか通じません。
  • アンテナ 別名「空中線」QSOの中でお互いのアンテナ紹介もよく行われる会話です。自分の使用しているアンテナを紹介出来るとFBですね。DP(ダイポール)アンテナはアンテナの中で特に重要な、と言いますか基本のアンテナです。アース(カウンターポイズ)が要らないアンテナなので扱い易いアンテナとしても有名です。因みにフルサイズDPは1/2λ(波長の2分の1)の大きさと成ります。例えば7MHzなら40mですから1/2は20mです。よってバランから10mの線なり棒なりが2本出た形と成ります。この2本の腕を水平に出すのが基本形で、上向きに出せば通称バンザイDP。下向きに出せば逆V型DPと成ります。但し一般にはなかなかフルサイズは張れませんよね。そこで一部をコイルにしてアンテナの大きさを小型化したのが短縮型と成ります。何種類も付けてマルチバンド型DPというのも有ります。このDPを更に指向性化したのが有名な八木宇田アンテナ(通称:八木)です。TV用アンテナとしても有名ですね。ループアンテナやデルタループ等も皆、この仲間です。HB9CVは位相差給電アンテナの一種ですがよく使われているので名前だけでも覚えましょう。何だかコールサインみたいなアンテナ名ですよね?その通りです。スイスのアマチュア無線家が発明したのでその人のコールサインがそのままアンテナ名に成りました。このアンテナは2エレ(エレメント。魚の骨の様な部分)の八木の様な見た目をしていますが、その性能は3エレより高く4エレ相当とも5エレ程度とも言われています。GP(グランドプレーンアンテナ)やモービルホイップアンテナは棒が立った形状をしたアンテナです。これらは基本的にはラジアルやアース、カウンターポイズといったコールド側の処置が必要なアンテナと成りますが(因みにDPではバランを挟んで腕が2本とご紹介しましたが、片方がホット(GPでいうところのアンテナと思って下さい)もう片方がコールド(カウンターポイズに相当する部分)と成ります。アンテナそのものは小さい、又はシンプルである為、車やハンディ機、集合住宅のベランダ等に多く採用されています。但しベランダにモービルホイップを設置したはいいけどSWRが下がらず苦労した何て話も多く聞きます。アンテナが小さいのは魅力なんですがね。最後にご紹介するのはLW(ロングワイヤー)アンテナ。これは専用チューナーと併せて使用するのですが、簡単に言えば適当に張ったワイヤーをアンテナにしてどのバンドにも出れちゃう素敵なアンテナです。これもアースが必要なのですが、とにかく魅力はお気軽に多バンドにQSY出来ることですね。これ以外にもアンテナはまだまだ色々あるのですが、いい加減長文に成って来ましたのでここらで終いに致します。

  • SWR  定在波比のことなのですが、簡単に言えば進行波と反射波を数値化した物です。SWR計をお持ちの方も多いと思います。最近のRIGはSWRも表示出来ます。人によって多少言うことが違うでしょうが、おおよそSWR3を超えない様に調整して使用した方が良い(高い値で長時間使用すると壊れる)とされています。因みにSWR1で進行波100%(反射波0%)SWR2で反射波11.1%  SWR3で反射波25%と成ります。仮に50w送信だとするとSWR3では37.5wしか出て行かず12.5wはRIGに戻って来ていることに成ります。この戻って来たパワーはRIGで熱変換されて消費する為、RIGが熱く成ります。(アンテナも熱く成ります)※ここではケーブル等でロスするパワーに付いては無視して説明しています。

色々書きましたが、慌てて覚える必要は有りません。焦らすゆっくり行きましょう。これから先、自然と覚えますので(笑)
とにかく勇気を出してCQ出してる局を呼んでみましょう。自分でCQが出せれば尚素晴らしい。もし聞き取れなかったら、もう一度言って欲しいと言えば次はゆっくり2回程、言ってもらえると思います。変にQRZ?(誰か呼びました?)などと言っていると2回目も早口で言われてしまいます。良く聞こえているケド自分の技量で1回ではコピー出来なかった場合は正直にもう一度お願いしますと言いましょう。相手の優しさは自分次第です。
さあ、怖がらずにどんどんQSOしてみましょう。ハムライフを楽しんで下さい。きっと楽しいですよ。

とくのしゃっく

JK1CUQ "とく"です。 アマチュア無線について掲載しています。 アパマンハムなのでシャックと呼べる程の物は無いですしタワーアンテナにも憧れていますが、まぁ出来ない物はしょうがない。それでもアマチュア無線って面白いです。その昔キングオブホビーと呼ばれたアマチュア無線の世界に少しでも興味を持ってもらえたら幸いです。 内容は主に初心者向けと成っております。

0コメント

  • 1000 / 1000