これからFT-8を始める方向けに簡単な概略を記載しておきます。何となくイメージを掴んで頂ければ良いかと思います。
①所管へ届出
FT-8の電波型式はF1Dですね。免許の指定事項に変更が無い方は「デジタルモードの為、付属装置(PC等)を接続」と無線局事項書15項に追記して変更手続きを出しましょう。
15項は備考欄に書きます。
たったそれだけです。
免許(書面)の記載事項に変更が無い為、手続きさえしてしまえば、受け取る必要すら有りません。
②ソフトのセットアップ
WSJT- x又はJTDXを使用するのが一般的です。WSJT-xの設定については13)に記載してありますのでご参照下さい。
③QRZ.comへの登録
ほぼ定型文のやり取りのみでQSOが完了してしまう為、相手の名前すら分からない状態に成ります。QRZ.comに登録している人はJTAlertが自動的にQRAやQTHを表示してくれます。
④JTAlert
運用支援ソフトです。QSO済の局にマークを付けてくれたり、QRZ.comから情報を引っ張って来て名前等を表示してくれます。後、色々同時にソフトを立ち上げるのですが面倒ですよね。このソフトは自動で連携ソフトを開いたり閉じたりをワンクリックで全部やってくれます。
⑤eQSLへの登録
電子QSLカード自動発行サービスサイト。
ここにログを上げれば自動で電子カードを発行してくれるし、相手からのQSLカードデータも瞬時に受け取れます。FT-8(に限らないけど)QSOしたログを相手が上げてくれた瞬間にQSLカードが手に入ります。(FT-8ではQSO終了後直ちに自動でログを上げる人が殆どなのであっという間にQSLカードが手に入ります)日本ではハガキサイズに印刷したカードをアワードに使用可能です。FT-8では紙のQSLカード発行は珍しくeQSLが一般的です。
ノーQSLの人も多く居ます。
(紙のQSLカード交換も無くはない)
2022.05.09追記
紙のQSLカード交換も結構ありました。
eQSLと併用の方も多い様子。
⑥LoTW
Logbook of The World
ARRLが運営するオンラインQSOデータベースです。QSLカードが無くてもこのデータベースにログを上げるだけで各アワードの申請が可能です。FT-8はこれまで難しかったアワードも比較的簡単に取れますのでLoTW登録はマストじゃないでしょうか。登録には無線免許証と従事者免許の両方をスキャナーで読み込むか写真に撮るなどして提出する必要があります。ここに登録して無い人はFT-8で後回しにされたり相手にしてもらえない事もある様です。
⑦GridTracker
自局を含め皆の電波が伝播する様子が世界地図上に表示されます。LoTW等のオンラインログへの自動転送(更新)もやってくれます。
⑧JT_Linker
ハムログへの自動ログ転送(更新)を行ってくれます。
⑨BktTimeSync
時計合わせ。FT-8は時計合わせが大事です。
まだまだあるのですが、とりあえず有った方が便利なソフトだけでざっとこんなに有ります。そして全てのソフトとサービスとRIGを正しく設定する必要が有る訳です。もう聞いただけでウンザリですか? 大丈夫です。始めだけです。そんなに難しくは有りません。
今後、各ソフトの設定についてUPしていく予定なので、良かったら合わせて参考にして下さい。
ソフトをいっぱい開きますのでPCモニターは2画面あるとFBです。
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