YAESU FT-991Aシリーズの購入を検討されている人の参考に成ればと思い私が使用してみての感想等を上げておきます。あくまで個人意見ですのでご承知置き下さい。
【一般的に言われている長所】
・HF,50,V/Uまで1台で出れるオールモード機
・上記の割にはコンパクト
・HF機+V/U機 2台買うよりは安価
・別途インターフェース無しでFT-8出来る
(直接USBケーブルを接続出来ます)
・ATAS-120Aアンテナが使える
【一般的に言われている短所】
・バンドスコープの解像度が低い
・画像モニタ出力を持っていない
・リモート運用に不向き(出来なくは無い)
・RF出力を持っていない
・コンパクト機ゆえに操作性やや悪い
・IC-7300と比べて感度が悪い
まぁだいたいこんな感じでしょうか。反論は有りません。実際、所有者としてその通りだと感じます。
さて、ここまでは一般的な話し。私はアパマンハムです。
私の無線事情
・ベランダにアンテナを設置する
・余り派手にアンテナを設置出来ない
・将来的にはRIGを買い足すとして当面は常置場所でも移動運用でもどちらでも使用出来る50w機が欲しい
こんな条件を満たすRIGを考えた場合、FT-991AMは最適なRIGだったのです。
まずひとつ、アンテナですが八重洲純正OPのモービルアンテナATAS-120Aが使えるのが大きな魅力でした。RIGのチューナーボタンを押すだけで上から下までどのバンドにも出れます。ATAS-120Aはモータードライブアンテナですが、駆動用の電源ケーブルやコントロールケーブルといった物は不要です。アンテナケーブルのみで動作してくれます。これは楽ちんです。430MHzで最短の150cm位、7MHzで最長の2m位に自動で伸び縮みします。このアンテナ1本設置するだけならアパマンハムにも負担が無く助かる訳です。更にこのアンテナはエレメントを延長してやる事で感度も飛びも良くなってくれるという所有者には有名な裏技が使えます。YouTube等で沢山上がってますので興味のある方はご覧になって下さい。但し、この方法はメーカーが保証する使用方法であるかは分かりません。ご承知置き下さい。
次に将来に於けるメンテサービスについてです。FT-857DMという選択肢も無かった訳では有りませんが、購入を検討した時には既に
生産終了していましたので修理が心配です。FT-8等を行う際も外付けでI/Fを付けなければならず、FT-991AMならUSBケーブル1本でPCと接続して終わりですしやはりFT-991AMの方が魅力的に感じました。
短所としては
・画像モニタ出力が無い
・RF出力が無い
私はこの2つが残念ですね。特にRF出力が無いのは残念です。これが有ればケーブルをもう一本引かなくてもSDR等を拡張し易いのにね。
まぁ致命的な欠点では無いですけどね。
【最後に】
4アマの方や出力10wで良い人はicomのIC-705も考えますよね?
持ち運びが重要な人はFT-818NDも魅力だと思います。
要は何を重要視するかだと思います。
私はATAS-120Aアンテナが使えて50w機でHF+50+V/Uと考えたらFT-991AMしか有りませんでした。
もしアンテナ設置にもう少し自由度が有ったらIC-7300とIC-9700の2台運用+移動運用はIC-705と成っていたと思います。貧乏なのでIC-705から購入して少しずつ買い足して行っただろうと思いますね。
まとめ
ベランダになるべく目立たずアンテナを設置しなければいけないアパマンハムの方にはFT-991A+ ATAS-120Aアンテナの組合せは検討の価値有りだと思います。
ちなみにコンパクト機なので操作性が悪いとの意見がネット等で見られますが、これは高級機(もっと上位の機種)と比べてと言う話しです。更に言うと慣れですね。慣れてしまえばテキパキと設定出来る様になります。
強いて言えば、フィルター類の設定を頻繁に変更する場面では操作性がもう少し良ければ尚良いのにと感じる事が有ります。
ATAS-120Aアンテナに付いては雨で浸水して壊れる等の意見が見受けられますが、私は今のところ不具合は皆無です。念の為、雨の日はアンテナの伸縮動作をなるべくしない様にしています。(ゼロでは無い雨降ってても動かしてます)
耳や飛びに付いては比較出来ないのでなんとも言い難いですが、例えば2021年5月1日には18MHz SSBで東京から下関でしたが59で聴こえて59のレポート頂きました。
以上、ご参考まで、、、
【オマケ】
シングルオぺ運用時には関係無いのですが、コンテストシャックの様なRIGを何台も並べてマルチオペで運用する場合にはIC-7300よりFT-991Aは回り込みに強いという長所が有ります。(IC-7300は回り込みが強すぎて使い物にならない)
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